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2007年11月13日
[人・物・情報:尾崎友俐の今週の注目コーナー☆]◆ 歌舞伎に頷く人財育成。傾城反魂香を観て感じた事。

歌舞伎にすっかりはまっていて、毎月昼の部・夜の部両方観に行っています。
しかも、千穐楽を狙い、桟敷席で観ています。しかも1人で行く事が多いです。(笑)
何故こんなにもはまってしまったかと言うと、市川春猿さんのファンで、ファンクラブにも入ってしまった程なのですが(笑)、春猿さんが出ない時も通います。
それは奥が深いから。毎回新たな発見があります。本当に飽きません!
それは役者さんやストーリー、演出、音、観客の質、、などなどの他にも脚本も挙げられます。

今回11月は『吉例顔見世大歌舞伎』。観た幕のひとつで『傾城反魂香』がありました。
絵師の又平と女房のおとくの2人は、『“土佐”の苗字』を許してもらえるよう師匠の土佐将監のもとを訪れ願い出ます。
他の器用な弟子達とは違って、又平には器用さは無く門前払いとなってしまいました。
望みを絶たれた夫婦は思いつめて死を覚悟します。夫を支えてきたおとくの切ない気持ちも高まります。何より、又平は本当に本当に悔しげでした。
泣いても泣いても嗚咽が出るまで嘆いても叶わぬ希望。。。
死を覚悟しましたが、今生の名残に手水鉢に自画像を描きました。最後の力を振り絞ったのです。
すると!!!なんと!奇跡が起こりました。
今生の名残という振り絞ったエネルギーで描いた自画像には相当なパワーが込められたのでしょう。その絵が石を貫き、反対側に抜けたのです。
実直で世渡りベタな又平。
けれども、絵への情熱は誰にも負けなかった又平。
観客である私自身もその奇跡に本当に喜ばしく思いました。師匠も慌てて出てきて、みんな大騒ぎです。

ところで。私がふと思ったのは、『土佐将監』。
良い師匠だなあ。と思いました。今、世の中では『誉めて育てる』というのが主流ですが、果たして常にそうだろうか?と疑問を持っていた私は、ここで、合致しました。
師匠の土佐将監はわかっていたのではないだろうか?と、ふと思ったのです。
弟子の『本当の力』を出させる為には、悔しくて悔しくて、本当にやり遂げたい思いを爆発させた時に、その時こそ力がでるのでは?と、心の中では秘めていたように感じました。
そのタイミングではなくとも、又平がやり遂げる・成し遂げる事は予感していたのかもしれません。
だって、後褒美に、すぐに立派な着物等を用意していたのですもの。


なるほどーー。と、ひとり関心しきり。(笑)
私の悪い癖で、ちょっと見込みのある子がいると、すぐに引っ張り上げてしまう。
これ、良いようで良くないのです。
その子の成長を妨げてしまう事にも成りかねないからです。
その子は私の期待に応えたい一心で無理をしてしまったり、勘違いから周囲と歪が出来てしまったり。
きちんと、成果によってステージを用意してあげるのも、大事な役割だと、本当に最近痛感していたところなので、今回の傾城反魂香では、土佐将監の器量に感動しました。

ということで、歌舞伎。本当に面白いです。
役者さんも、お囃子などの楽団の方も、舞台の演出も、何もかも本物!
毎月、いますから。千穐楽に。西側桟敷席が多いです。お気軽にお声掛けくださいネ。

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◆ 傾城反魂香は昼の部です。(11時〜16時頃)
吉例顔見世大歌舞伎 11月25日千穐楽
歌舞伎座 http://www.kabuki-za.co.jp/