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2007年09月28日
[キャリア&マネー研究所上野やすみの“夢を叶えるためのマネープラン”] 第36回◆インフレになるとどうなる?

毎朝、目覚めに1杯のコーヒーを飲むのが楽しみの1つというA子さんが、「最近、コーヒーが値上がりしてね…」と嘆いていました。コーヒーに限らず、ハムやソーセージ、チーズ、パスタなど、最近は値上げをしている食品が多いんですよ。

中国、ロシアなどの新興国の経済発展に伴って食生活が変わり、今まではあまり食さなかったコーヒーやチーズなどの需要が増えているのも要因の1つ。また、最近の円安で原料を輸入している食品などは仕入れコストが増加し、商品の価格にも反映され始めたためでもあります。

少しずつではありますが、物価は上昇し始めているんですね。物の値段が上がることをインフレといいますが、インフレになるとお金の価値が下がります。1000円で買えたものが、1100円とか、1200円と今までよりも多くのお金を払わないと買えなくなってしまいますから。

過去の物価の動きと金利の動きを見てみると、ほぼ同じように上下しているんです。ということは、定期預金などでコツコツ貯めて、利息が増えたといっても、それは物価の上昇分と同じことなんです。1万円に100円の利息がついた!と喜んでも、物の値段が1万円から1万100円に上がっていたら、結局買えるものは一緒ですよね。利息がついたからそれで贅沢ができるというわけではないんです。

短期間ならそれでもいいですが、10年、20年先を考えると定期預金など安全なものにだけお金を預けていることは1つのリスク(インフレリスク)になります。

インフレに強い、物価上昇率よりも高い利回りが期待できる金融商品としては、株式、投資信託、外貨などがあります。短期間で見れば価格が動いて元本割れをするリスクもありますが、長期で見たら経済の成長とともにゆるやかに上昇していく可能性があるわけです。

バブル経済が崩壊した後は長引くデフレ(物価の下落)で、インフレというものをあまり意識していなかったと思いますが、そろそろ意識した資産運用を始める時期にきているといえそうです。

預金と投資と組み合わせて、かしこくお金を育てていきましょう。

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キャリア&マネー研究所
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