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2007年08月11日
[キャリア&マネー研究所上野やすみの“夢を叶えるためのマネープラン”] 第29回◆どんな仕事もいずれはあなたの財産になる

広報の仕事がしたかったのに、営業事務に配属されて「コレは私のやりたい仕事じゃない。」と毎日不満に思っているというM子さん(24歳)。でも、その気持ちのまま毎日過ごしていたら時間がもったいないですね。

私が会社員だったとき(もう10年以上前のことですが…)、業績悪化で人がどんどん減らされ、それまで5人でやっていた事務仕事を1人でやらなければならない時期がありました。来る日も、来る日も経費処理の伝票書きばかり。支払日が5日おきにあるため、長期休暇をとることもできません。なぜ私ばっかりこんな作業をしなくてはいけないのか、と毎日文句ばかり言っていました。

でも、そのときに会社のお金の流れ、貸方・借方、未収・未払いといった仕訳や決算の基礎知識が自然と身についていたんですね。それが現在、ファイナンシャル・プランナーとして家計を分析するときや、企業の財務諸表を見るときなどに非常に役立っています。

数年後、伝票書きから脱出できたと思ったら、今度はエクセルを使って売上分析をするのがメインの仕事となりました。当時はパソコン操作にまだ慣れておらず、数字だけ直したかったのに線まで消えてしまったり、その都度イライラ。数字を1つでも間違えたら大変なので、目を凝らしてチェックします。そんな日々が続き慢性肩こり、胃も痛くなりました。

でも、それが現在では、キャッシュフロー表を作ったり、様々なシミュレーションをするときに大いに役立っています。FPとして独立したての頃は、独立系FP事務所で資料作りをお手伝いしたり、自分の仕事が軌道に乗るまでの間、先輩のもとでFPの実務を学ばせていただきました。それも、エクセルを使えるというスキルがあったおかげです。

その当時はイヤだな、という気持ちが大きくても、後で振り返るとその経験が次のステップアップへの足がかりになったりします。M子さんも営業事務の仕事は本来やりたかった仕事ではないかもしれません。でも、これから希望が通って広報へ行ったときに現場のことを知っているという経験が大いに役立つと思います。

どんな仕事も、いずれは自分の財産となる。そう思ったら今の仕事にももっと興味がわくと思うし、楽しくなると思います。まずは、目の前の仕事にベストを尽くしてみましょう。


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キャリア&マネー研究所
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