何かを選ぶとき、決断するとき、人それぞれの基準を持っています。それが自分の軸であり、価値観と呼ばれているものです。でも、知らず知らずのうちに他人の価値観で選んでしまうこともあります。親の期待、周囲の目など…。なかなか決断できなかったり、決めた後に「これでよかったのか？」と悩んだりするときには、自分の価値観が明確になっていない場合が多いようです。

あなたの価値観は、過去のエピソード、日頃感じていることから見つけることができます。

今までで一番嬉しかったこと、ワクワクしたことはなんですか？Ｓ子さんは、「中学生のときに、バレーボールの地域大会で優勝したこと」がとても嬉しい体験として心に残っているそうです。具体的に、どうしてそれが印象的なのか聞いてみると、「練習は厳しくてつらっかったけど、その努力が実を結んだこと、チームのメンバーと力を合わせて１つのことを成し遂げることができたから」と答えてくれました。

Ｓ子さんは、目標に向かってコツコツと努力することや、達成感を得ること、仲間と力を合わせることなどが嬉しいこと、大切にしていきたい価値観なんですね。

Ｊ子さんは、異国の地での体験に大きな影響を受けたと言います。
「ジャマイカに旅行に行ったときに、とてもゆったり時間が流れていることや、ホテルの従業員さんがレゲエを歌いながらとても楽しそうに仕事をしているのを見て、人生観が変わりました。金銭的にはそれほど豊かではないながらも、心が満たされているのが伝わってきて、毎日仕事であくせくしている自分が嫌になりました。

それ以来、物欲がなくなり、そのかわり音楽や演劇などを楽しむ時間が増えたそう。そして「心にゆとりが生まれるようになったことで、仕事の効率も上がりました。いい循環が生まれ、毎日がイキイキしてきましたよ」と語っていました。

自分の価値観がはっきりしてくることで、毎日の過ごし方、お金の使い方も変わってきます。あなたも、楽しい思い出、経験を思い出して、自分の心に眠っている「価値観」を発見してみましょう。

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