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2007年05月22日
[キャリア&マネー研究所上野やすみの“夢を叶えるためのマネープラン”] 第18回◆ブランド物が値上がり?!為替のことを知ってみよう

ゴールデンウィークにヨーロッパへ旅行したK子さん。でも、「ユーロが高くて、ブランド物を買う気になれなかったわ…」と、ちょっと残念そう。

最近、ユーロ高、ドル高というニュースをよく見かけますね。私たちが外貨を実際に目にするのは海外旅行のとき。そのときには為替相場も気にしたりしますが、普段はあまり気にかける機会はないかもしれません。

でも、モノやサービス、投資のお金は世界中でやりとりされています。ユーロと円、ドルと円をどういう比率で交換していくかを表した「為替」の動きは、日本で暮す私たちにも影響を与えています。自動車など輸出をしている企業はたくさん儲けて株価も上がり、いずれは社員の給料も上がるかもしれません。反対に、輸入している会社は今までより多くのお金を払わないと仕入れができないので、私たちが日本で買う商品の値段が上がってしまうかもしれません・・・。日本の景気も左右されるんですね。

ユーロが高いというのは、日本円よりもユーロの方が人気があるということ。例えば、オークションで考えてみてください。買いたい人がたくさんいるときには、値段がどんどん上がっていきますね。逆に、買いたい人が少なければ安い値段で買うこともできます。為替の相場も同じなんです。

今、日本円よりもユーロや米ドルの方が人気がある理由は、「金利の差」です。それぞれの国の政策金利(2007年5月18日現在)は、日本が0.5%、ユーロ圏が3.75%、米国が5.25%なので、日本はとっても低い! お金を運用して増やしたいならなら、海外の方が有利ですが、お金を“借りる”なら金利が低い日本の方がいい。

そこで、金利の低い日本でお金を借りて、それをユーロやドルに換えて運用するというケースが増えています。つまり「日本円はいらないからユーロかドルが欲しい!」という人が増えているので、ユーロやドルが高くなってきたのですね。

これから為替がどう動いていくか。しばらくの間は「金利の差」に注目です。日本が金利を「上げる」か、米国やユーロ圏が金利を「下げる」か、どちらかに動くと金利の差は縮まっていくので、日本円の人気が高くなってくる可能性があります。

今度、海外旅行に行く時におこづかいが増えるか、減るかはこの「為替相場」次第! ニュースを見るときには金利や為替のことも、ちょっと気に掛けてみましょう。


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キャリア&マネー研究所
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