いろいろな雑誌などで、読者へのマネーアドバイスをさせていただくことがありますが、「私のお金の使い方はこれでいいのかしら？」と不安そうな人もいれば、「私はこれにはお金をかけて、これにはかけない」と自分なりのポリシーを持っている人がいます。

お金を使うという行為は、価値との交換。人それぞれ大切にしている価値観が違うように、お金の使い方も人によって違っていていいんです。

私は大学生のときに自宅から往復５時間かけて通っていました。朝早い授業や、テニスサークルの練習に行くときには朝６時には家を出て、夜も懇親会などがあると「電車が無くなるから」と、他の人よりも先に帰らなければなりませんでした。それなのに、家に着くと親から「遅いじゃない」と怒られるんです…。

もっと家が近かったら、遅くまで遊んでいられるし、アルバイトや習いごとなどいろいろなことができるのに…。そう思ったことが何度もありました。そんな経験から、自分でお給料をもらうようになったら都心に住むぞ！と決意。会社員になってからは通勤時間30分以内のところに住むようになりました。今も、そんなところに人が住むところあるの？と驚かれるようなオフィス街近辺に住んでいます。

場所がよい分、部屋の大きさに比べたら家賃は高め。「家賃がもったいない」という人もいますが、私にとってはもったいなくないお金なんです。移動に便利、景観もキレイで仕事の疲れも癒されます。そのかわり、洋服や家での食事、旅行などは、安くていいものを探したり、お金をかけずに楽しむ方法を考えて、あまりお金をかけないようバランスをとるようにしています。

「自分なりのお金の使い方」をするのは、自分の生き方に責任を持つことでもあるので、勇気がいることかもしれません。でも、それができるようになると、情報や人に惑わされなくなると思います。

「私のお金の使い方はこれでいいのかしら？」と不安な人は、自分が大切にしていること、楽しい、嬉しいと思うことをじっくり考えてみてください。家族が喜んでいる顔を見るのが嬉しいという人は、家族のためにお金を使うことはきっと惜しくないのではないでしょうか。そして、いま何にお金を使っているかを書き出してみて、自分の価値観と照らし合わせてみましょう。ファッションモデルの人は、全身を鏡に映して、美しさが保てているか毎日のようにチェックしているそう。お金の使い方も、目に見える形にしてチェックして、自分らしいお金の使い方を見つけていきましょう。

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キャリア＆マネー研究所
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