最強プロモーション・心理コントロールの仕掛け人・プロデュース・ブランディング・集客コンサルティング
2006年02月13日
[スポーツライター上村智士郎の業界人独り言] 第28回 ◆気になるのは目の前にあるダンボールの中身とオリンピック中継・・・

トリノオリンピックが始まった。こんなスポーツに関わる仕事しているが残念ながら私は日本にいて、ウィンタースポーツとは全く関係のない仕事をして、しかも納品に追われて、開会式も日曜日の男性諸氏を寝不足にした愛ちゃんの涙も見ていないのが現状だ。

だが21世紀は、ラジオを聴いていなくてもテレビを見ていなくても、こうした情報がリアルタイムで手に入るようになった。インターネットのお陰である。
私も今回はこのインターネット情報にお世話になっている。試合中の経過をリアルに伝えることは難しいだろうが、結果の速報性はすばらしい。少なくとも文字情報だけなら十分に役に立っている。プラスも時間差攻撃で写真も見れる。

ちなみに一昨年のアテネオリンピックでは、ギリシャ国内では一部の競技のインターネットでのライブ中継が行われたようだ。言うまでもなく技術的には十分可能だし、あとは“放映権”のという時代遅れのルールとバランスだろう。念のため、インターネットは世界中と繋がっていると思われているが、だからと言ってギリシャ国内の視聴者に限定した設定をしている動画を日本で見ることはできない。インターネットはアクセスしたきたPCや経由してきたサーバーによって、かなりの確立でどの国からアクセスしているかを識別できるので、利用者の国を特定できるのだ。これを使って2004年はギリシャ国内限定で動画配信が行われたようだ。もちろん、今の技術であれば、このアクセス制限の破るのは比較簡単なのだが。

もののついでに、世界各国のYAHOOを覗いてみた。その結果、こんなにもお国柄が出るものかと驚いている。
まず自らのロゴを「がんばれニッポン!」と合わせてしまったYAHOO・JAPAN。今のところは最新トピックスの欄で文字から誘導するようになっている。そこから進めば充実したトリノ特集ページだ。ほぼ同じ状況なのが、YAHOO! 本国のアメリカ。やはりトップでの扱いは文字だけだが…ロゴはいじっていない…中に入ればしっかりとトリノ特集が展開されている。だが内容は日本とはかなり違う。この原稿を書いている12日、「上村愛子」一色の日本に対しアメリカはモーグルは結果があるだけで、全面スピードスケート。5000メートルでアメリカのチャド・ヘドリックが優勝したからだろう。それ以外は今後の注目選手の特集などをUPしている。続いてカナダ。私の見た限り、最もトップページでトリノオリンピックを大きく扱っていたのは、このカナダだ。写真入でコーナー設けてあり、そこから特集ページに行く。特集ページの中身はほとんどアメリカと同じだった。続いてヨーロッパ。イギリス、ドイツ、フランスともトップページでの扱いは驚くほど扱いは小さい。トピック的にテキストで扱っている程度だ。もちろん“olympic/ JO 2006などの小さなリンク文字をたどれば特集ページに行けるのだが。 YAHOOを見る限り12日にヨーロッパで最も注目されているスポーツはテニスのデビスカップか、サッカーのようだ。続いては南米。当然のことかもしれないが、ブラジルにもアルゼンチンにも、トリノオリンピックのページは見つからなかった。少なくとも、ポルトガル語もスペイン語もわかならい私には、そのページに辿り着くことはなかった。その代わりに6月にドイツで行われるサッカーのワールドカップの充実した特集ページを拝見することができた。実はこのことはヨーロッパのドイツをはじめとする一部の国々で見ることができる。
最後はオリンピックが行われているイタリア。ここも意外に地味。トップページのスポーツの枠にニュースの文字リンクが4項目あるうち、3つがトリノ関連でトリノの特集ページにリンクされているが、南米同様“ Mondiali 2006”
(ドイツワールドカップ)のリンク文字の方が遥かに見やすい場所にあるし、特集ページ自体も充実している。
全体を見回してみると、これだけオリンピック一色なのは日本だけの様子だった。こうしたお国事情が分かるのもインターネットがあるお陰だ。

今私は、弊社の小さな事務所スペースで、幅を利かせている段ボール箱の梱包の解きたい欲求にかられている。実はその中にはTV機能つきのPCが入っているのだ。TVを意識してモニターも大きめにした…もちろんPCとしての使い勝手を優先した上での話…。到着してからもう1週間以上経っているが、まだセットアップの時間がとれず、そのままだ。う〜ん、オリンピックが終わる前には…。やっぱりTVで見たい。